カナダ・ブリティッシュコロンビア州アダムズ川に行ってきました。

カナダまで何をしに行ったのか?そう紅鮭の大遡上を見に行ったんですよね。
この紅鮭の大遡上は日本では殆ど知られていませんが、世界中から観光客が集まるようです。(と言ってもカナダ人でも知らない人が多いみたいw)
ここでは4年に1度、サッカーのワールドカップと同じ年に紅鮭の大遡上を見られ、なおかつ今年は過去100年間で最大と言われるほどの数の紅鮭が遡上すると言われていました。(報道では3,450万匹)
実際に見るとすごい数で、写真で見てもらったら分かるかと思いますが、本当に川が鮭で真っ赤になってるんですよね。
日本でも鮭の遡上を見ることが出来ますが、ここまでの遡上はまず見れないとのことでした。



最低気温が氷点下になる日もあり、なによりも水温も10度前後だったのでドライスーツを来ての撮影となりました。
深いところでも腰までと水深も浅いので今回はシュノーケルでの撮影です。

© Jiro Sakaue / SOUTHERN MARINE LABORATORY
© Jiro Sakaue / SOUTHERN MARINE LABORATORY 

シュノーケルだから時間は余裕であるだろうと思っていましたが、なんのなんの。朝から夕方まで撮っていたのに、全然時間が足らず1日があっという間に過ぎてしまいました。

さすがに水が冷たく体の心から冷えてくるので、シナモンウィスキー「Fireball」は手放せませんでした。本当は温かい飲み物が欲しかったんですが、どど田舎でして魔法瓶なんか売ってないんですよね。懐炉を持って行くべきでしたね。しかしこのウィスキーの「IT TASTES LIKE HEAVEN, BURNS LIKE HELL」というコピーはなかなかおしゃれですw

今年は過去最大ということもあり観光客も多く、また国立公園の中で見るということもあり、一緒に行ったぢろーさんがカナダ水産海洋省や国立公園・Adams River Salmon Societyの許可をもらって撮影したので特にトラブルもなく撮影に没頭できました。

逆に他の観光客は鮭の写真を撮らず、我々の写真を撮ってばかりでしてwww
相当珍しかったようですね。質問も色々受けましたよ。
新聞記者からも。まさかのカナダの新聞デビューです。しかも写真入りで。
一応魚類学者との肩書きになっています。ドクターですと言おうかと思いましたがさすがに言えませんでしたwどちらにしても嘘つきですねwww
なんで鮭の群れより写真がデカイんかよくわかりませんw
2分だけと言っていたのに結局半日付きまとわれました。彼らからすると無茶苦茶美味しいネタだったんですね。そりゃカナダには他にもいっぱい観光するところはあるのに、日本からわざわざこれを見るだけに来たんですからね。(私的にも美味しいネタですがwww)
でも私がカナダ水産海洋省の許可証をドヤ顔で鞄から取り出したって書いてある気がするのですがwww

あとリクエストの多かった熊ですが、人があまりにも多かったので出てきませんでした。
出てきてもらっても困りましたが。
一応注意喚起の看板はありましたけどね。

アダムズ川の標識。鮭のイラストがいい味を出しています。

アダムズ川の河口を対岸から撮影しました。

駐車場から川まで10?20分歩きます。ウェイトが重いです。あと、紅葉も綺麗なんですが、私的には京都の紅葉の方が好きだなぁ。

© Jiro Sakaue / SOUTHERN MARINE LABORATORY 

Resting Pool。ここで鮭は一時的に休みを取るようです。

鮭の群れ。こればっかり撮っていました。色がビビッドだからか絵画みたいな写真になってしまいます。

鮭♂の喧嘩

鮭♀の喧嘩

オスはオスと、メスはメスと喧嘩をするようです。

鮭♀の巣作り

鮭の産卵

© Jiro Sakaue / SOUTHERN MARINE LABORATORY 

鮭の卵

死屍累々

カジカの仲間

なぜが季節外れのキングサーモン♀。日本ではマスノスケって呼ばれてます。美味www

キングサーモンは美味なのですが、遡上してきた鮭・イクラは激マズです。食べるのであれば海で取れたやつでしょう。チャレンジする気もなりませんでした。
付近のレストランも激マズなので、食事は全部自炊でした。シェフは私。一緒に行った人たちからは結構評判でしたよ。
でも、新聞記者から教えてもらったOkanagan ValleyにあるKelownaで作られた白ワインはまじで美味かったです。

唯一残念なのは鮭の産卵を写真で撮れなかった事です。
鮭の産卵前にはいろいろ前兆があります。

  • オスのアプローチ
  • メスの巣作り
  • メスのアプローチ
  • メスのセッティング(お腹を地面に押し付ける)
  • メスが空気を出す

オスのアプローチは全く信用なりませんwww人間でもそうですねwww
メスのアプローチ・メスのセッティング・メスが空気を出すというのは産卵確定です。
それ以前にこれらの前兆が見られないペアは期待薄です。(たまに気まぐれに産卵するペアもいますが)
他にも、元気よくメスが巣を作っているとか、近づいても逃げないっていうのも参考になる点です。
まるでパチンコですね。我々の中でも、「オスリーチは全然ダメやね」「確定リーチ来た!」と大騒ぎ。
ただ、水深が浅いところに寝そべって写真を撮っているので、狙っているペアのとなりで産卵なんかされてもなかなか対応できないですね。
次回リベンジですね。4年後行けるかどうかわかりませんがwww

(追加)
微速度撮影を試してみました。

基本的に20秒のインターバルで20分間シャッターをきって出来た写真を動画にしています。もっとスムーズな動画にするにはもっと枚数が必要ですね。仕方が無いので強引に各シーンを8秒まで伸ばしています。
今回はD70sが突然死んでしまったので、いちいちD90をハウジングから出して撮影したので仕方が無いです・・・
フレームレートを30fpsで30秒の動画を作るとすると900枚の画像が必要ですね。インターバルの時間とかもう少し考えなければいけませんね。

One Reply to “BIG RUN 2010@アダムズ川”

  1. kajika22 says:

    何回見てもすごい写真ですね。感動です。私もいつか見てみたいと思います。

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