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[Book Review] 潜水医学入門―安全に潜るために

この本は、私が減圧症になったときによく読んだ本です。

当時、減圧症の情報源は限られていて、特に日本語の情報はこの本と山見信夫先生著の「Dr.山見のDiver's Clinic からだとダイビングQ&A」しかなかったと記憶しています。仕方が無いので、米国海軍のUS NAVY DIVING MANUALとDAN本家の情報を英語で読んでいました。

その数少ない貴重な情報源であった本書は、特に潜水に関係する障害および怪我とその治療法について詳しくまとめてあります。

東京医科歯科大学の先生方は治療に関する方針や情報をいろいろ話していただけるのですが、時間が限られていることもあり、どうしても消化しきれない点が多くありました。そこで、この本を読むことによって、その消化していないところをうまくカバーすることが出来ました。

チャンバー治療はテーブル6の場合は4時間45分、テーブル5の場合は2時間15分と長時間で、かつなにもすることがないので、どうしも暇なんですよ。そこで本を読んで時間を潰すことが多いのですが、この本はそれに最適。この本を読むことで医師にいろいろ質問することが出来たし、ダイビング復帰のために何をすればいいかを自分で考えることが出来たと思います。

もちろん内容は非常に堅い本なので、よく違う世界に旅立ってしまいましたけどwその度に「起きてください」と注意されていましたwチャンバー治療中寝てしまうと呼吸がゆっくりになり治療の効果が小さくなるようですので注意しましょうw

さて、この本は一般のダイバーにお薦めできるかというとちょっと疑問に残る部分があります。たぶん、この本を読んでも実感できないのではないかなと思います。山見信夫先生著の「Dr.山見のDiver's Clinic からだとダイビングQ&A」の方が分かりやすいです。もちろん減圧症患者の場合は別ですが。

しかしながら、あなたがインストラクターなどのプロのダイバーであるのなら読んでおくべき本だと思います。

減圧症に関してきちんと知っているインストラクターは今でも非常に少なく、こと減圧症に関してはインストラクターは全く信頼できないです。無責任なインストラクターの「気のせいじゃないですか?」という言葉のおかげで治療開始が遅れ、ずっと後遺症に苦しんでいる人もたくさんいます。

自分の客から減圧症患者を出してしまったという事実を否定したい気持ちも分からなくはないのですが、プロであれば金を貰っているのだからもっと勉強せえよ、インストラクターマニュアルに書かれていることだけがダイビングの教科書じゃないよって言いたいです。

ということで、自分が減圧症かもと思ったら、インストラクターに相談する前に、DAN JAPANのホットラインサービスで医師に相談した方がいいですよ。

(最近DAN JAPANの会員でもないのにホットラインサービスを使う輩が多いようです。そのコストが結構大きいみたいで、DAN JAPANの経営を圧迫しているみたいです(仕分けの影響もありますがw)。会費を払っている身からするとふざけるなと言いたいです。損害保険としても悪くない条件ですので、ダイバーであれば最低限DANに加入しましょう。)


おすすめ度:★★★☆☆ 
マニアック度:★★★★★ 

(レーティングは独断と偏見w)

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