減圧症治療記

発症(2002年12月1日)

2002年12月1日(日)大瀬崎にて1本目のエグジットを終えたとき、右腕に違和感を感じたのが事の始まり。昼食時お箸でうどんをつかもうとしても、どうもつかみにくいので「まさか減圧症じゃないやろな」と不安になり、2本目をパスした。

昼食後DanJapanの緊急ホットラインに電話をかけると、東京医科歯科大学の山見先生に繋がり(どうもお休みの日だったらしくお子さんの声がしていた)、現在の症状を言うと。「う~ん、減圧症の疑いがあるので、明日病院に来て下さい。明日私はいないのでほかの先生に言っときます」と言われ、その場で診察の予約をした。

山見先生は、大瀬崎で潜っていることを聞くと、「大瀬崎ですか・・・東名に乗って帰られますよね」と言われたので、「ええ、御殿場付近が心配ですね」と答えたところ、「使っているサービスは大瀬館?それなら純酸素があるか聞いて、純酸素を吸ってから帰ったほうがいいですよ」と言われた。

大瀬館のスタッフに聞くと、「ええ、おいてありますよ」と親切にも純酸素と酸素供給キットを無料で貸してもらった。ちょうどDAN酸素インストラクターの方に今回のツアーを連れて行ってもらっていたので、その方に準備をしていただいた。

内心、「おいおい、DAN酸素講習再来週受けんねんな。講習前にいきなり実地かい?」と一人突っ込みを入れながら、2リットルの純酸素を2本吸った。酸素を吸ったせいか、御殿場付近では強烈な痛みに襲われることなく(でもちょっと痛くなった)、無事東京に帰ってくることができた。

帰ってきた後、UWATEC SMART PROのダイビングプロファイルをシパダン以降全部印刷し、次の日に備えた。
—-
ちなみにその日のダイブプロファイルは

カメラ水没前(水没して焦って5mから急浮上、バディに知らせに行った後急浮上)

20021201_1

カメラ水没後(急浮上)

20021201_2

う?ん、本当にこのダイビングが原因かな。もともと減圧症にかかっていて、御殿場越えおよび今回のダイビングで表面化しただけじゃないのかな?

診察(2002年12月2日)

会社を休んで、御茶ノ水にある東京医科歯科大学に行った。診察が始まる前に問診表に潜った日程や場所、最大深度、平均深度、潜水時間および痛む個所・しびれる個所を記入し(一緒に昨日印刷したダイブプロファイルを提出)、いよいよ診察へ。

さて、先生にお会いすると、「昨日電話を受けた山見です」と紹介され(「あれ今日は来ないんじゃないの???」)、問診表と提出したダイブプロファイルを見ながら再確認。その後、「では下着姿でこのベッドに寝てください」と言われた。

山見先生は裁縫で使うルレットを右肩・左肩で転がし、「左右の感覚に違いはありますか」と言われたので、「右肩の方が鈍いです」と答えた。その後体のあちこちをルレットを転がされ、感覚の違いを答えていった。

「典型的な脊髄型(Ⅱ型)減圧症です。それも相当ひどいですね」と言われ、覚悟していたとはいえ内心ムッチャショック。「右半身が麻痺していますね。すぐに高圧チャンバーに入ってください」と高圧チャンバーに入る準備をするよう言われた。

「今週毎日来れますか」と聞かれたので、会社に何の断りも得ないで「ええ、大丈夫です」と反射的に答えてしまった。いかにも私らしい。

高圧チャンバー1回目(2002年12月2日)

山見先生に言われたとおり、高圧チャンバーに入る準備を終え、会社に連絡する間もなく高圧チャンバーに入る。高圧チャンバーは相当大きく8人入ることができるようだが、私をいれて8人と全席満席だった。(男性5人女性3人)

高圧チャンバーに入る時、専用の衣類に着替え、水や軽食・本を持って入ることができた。

治療は5時間。5時間高圧チャンバーから一歩も出られず。もちろんトイレも行けない。これはつらい。治療が終わってからまず全員トイレに駆け込んだぐらいですから・・・

治療は、30分かかけて水深18m相当まで圧力を上げたあと、その圧力に1時間半。その後15分ぐらい水深8m相当まで圧力を下げ15分休憩。休憩が終わると水深8m相当の圧力の状態で2時間。それが終わると30分ぐらいかけて1気圧に戻すという感じで進められます。(う~ん記憶が曖昧)

その間技師の方が「酸素マスクを外してください」「酸素マスクをつけてください」と指示があるのでそれを繰り返します。

治療後軽く症状を聞かれた後、明日の時間を聞いて会社へ行った。予定通り(?)本日より1週間休暇をもらえることに成功した。(ほんとすみません)

ちなみに医療費は自己負担12,195円(初診負担費含む。総医療費53,120円)。高い。DanJapanに連絡せな・・・

高圧チャンバー2回目(2002年12月3日)

本日は山見先生がお休みなので外川先生に診察してもらう。昨日と同じくルレットを転がしながら感覚の違いを見たり、腕を押したり、引いたりして力の入り具合の違いを見たりと診察に結構時間がかかった。

腕を押したり引いたりされたとき、外川先生が「うゎ。全然違いますね。結構ひどいですね」と言われ改めて症状のひどさを再認識。更に「よく脳に障害が発生しなかったですね」とも言われ、「そんなにひどい症状なんか」と減圧症の恐怖を思い知らされた。
目の焦点はきちんと合うようで、脳は特に問題はなさそうであるが、一歩間違えた時のことを考えると冷や汗が出てくる。

今回の高圧チャンバーに入る時間は2時間半と前回の半分。毎日5時間入ると酸素中毒の危険性が高くなるので、1日ごとに5時間、2時間半と時間を変えるということだ。

この日高圧チャンバーに入った人数は私をいれて2人で、前回入った部屋とは違う部屋に通された。人数が少ないこともあり、スクリーンが設置されテレビを見ることができた。プロジェクターで高圧チャンバーの外から映像を映しているようだ。久々に「笑っていいとも」を見たもののあまりにも面白くない内容であったので、すぐさま持ってきた雑誌を読むことにした。

今回は2時間半ということもあり、なんかあっという間に終わってしまった。圧力も8m相当の深度の圧力しかかけられずとても楽であった。(どうもダイコンがうまく動いていないようだ。ほんとは18m)治療終了後次回の時間を聞いて本日は終わり。

全然話は変わるが、外川先生に「酒は飲んでもいいんですか?」と聞いたところ、「先生によって見解は違うんだよねぇ。私は別に問題ないと思うけど、山見先生はダメって言ってるし・・・」と答えられ結構困惑状態。まだまだ減圧症治療が医療として進んでないということを理解する。

ちなみに医療費は、自己負担12,780円(総医療費63,890円)。なんで昨日より高いんやろか?明日聞いてみよう・・・

高圧チャンバー3回目(2002年12月4日)

今日は5時間の治療の日。山見先生と軽く面談してから高圧チャンバーへ入る。今日も8人と満員状態(男性6人、女性2人)。前回の反省を活かし、雑誌2冊・本2冊・おにぎり・ポカリ1Lを持って入る。

途中、1人が「気分悪いです」といって、別室に入る。「やはり酸素って怖いんやな。気を引き締めないと」と思いながらも、途中ウトウトとし、しまいには寝てしまう。

高圧チャンバーから出るとすぐ外川先生に呼ばれ、昨日と同じように足を押したり、引いたりして体をチェック。「昨日より力が入ります」と言ったところ、「そうかぁ?普通だったらもっと力でてもおかしくないよ」といきなり不安な言葉が出る。「左足もおかしいなぁ」と更にショッキングなお言葉を頂戴した。「金曜日までに治んのかな?もしかして来週もチャンバー入り?」と不安が脳裏を走る。どうも普通の人より治りが遅いようだ。

一緒に高圧チャンバーに入っていた人と話をしていると、「大瀬崎でなったんですよ」「私もです」って会話から話が弾み、「まさか私が減圧症になるとは・・・」とおっしゃったので、「ほんまですね」と答えた。私を含めて高圧チャンバーに入っているレジャーダイバーはみんなそう思っているようだ。「半年謹慎期間が終わっても、30m以上行くのは怖いですね」「もう柏島で潜れないですよね。40mオーバーもざらにあったし、DECO出ることなんて当たり前だったし」やっぱり治癒した後のことが心配である。

会計の時、自己負担金が590円と提示されたので、「昨日と全然違いますよ。なんでですか?」と聞いたところ、「すみません。こちらの間違いで非緊急で処理されていました」とのこと。

よく話を聞いてみると、高圧治療の保険の診療報酬は発症から1週間以内は緊急で6000点、1週間以降は200点と全然違うらしい。「緊急だったらもっと安くしてよ」と思わないでもないが、こんな金をケチって治療に時間がかかるようでは本末転倒だし・・・まあ健康が金で買えるんやったら安いもんでしょう。

結局自己負担金は10,190円(総医療費50,970円)。

○ダイビングプロファイル

どうもダイコンがうまく動かなかった。

高圧チャンバー4回目(2002年12月5日)

私が高圧チャンバーに入る前に、チャンバーから出てきて血圧を測っている人に「あれ?、どこかで出会わなかったけ?」と言われたので、その人を見てみるとなんとお世話になったことのある伊豆大島のサービスのオーナーさん。こっちはびっくり。「俺なんて11月からずっとチャンバーに入っているよ。最悪だよ」とおっしゃっていた。「12月大島へ行きたかったんですよね」と言うと、「半年ほどゆっくり休んだ方がいいよ」とおっしゃっていた。「どこでなったん?」と聞かれたので「大瀬崎です」と答えると、「御殿場?」って聞かれた。やっぱりあそこは有名らしい。

今日の治療は2時間半。なんと患者は私一人のみで、でっかいスペースを独り占め。テレビはアニメ「名探偵コナン」をやっていた。だんだん慣れてきたのか、2時間半はあっという間に終わり、治療後外川先生に呼ばれる。

昨日と同じように足や手を押したり引いたりされると、先生が「おっ、だいぶよくなってきているね」とおっしゃったのでホッとした。ただ「左肩から左腕にかけて違和感があるんですよね。あと左手がちょっと痛いです」と言ったところ、「後から隠れていた痛みが出てくることも多いよ」と言われる。左腕の感覚はやはり鈍く一抹の不安を覚える。

今日は終わるのが遅く、会計は次の日となる。結局医療費は、自己負担12,130円(総医療費60,660円)

○ダイビングプロファイル

ダイコン持って入るの忘れた。

高圧チャンバー5回目

チャンバ-に入る前山見先生と体のチェック。相変わらず右手の感覚が鈍い。山見先生は「もしかしたら半永久的にこの感覚は元に戻らない可能性もあるなぁ」となんともショッキングな発言をされる。マジっすか?

ただ、他の人に「どんな感じですか?」と聞くと、「頭が痛くふらふらするけど、まず1日だけチャンバーに入って様子を見ると言われたよ」とおっしゃている人もいたので、「なんや俺だけかい。いきなり1週間チャンバー入りを宣言されたん」と思い、他の人と比べても症状の重さが違うことがわかる。

今日の治療は5時間。高圧チャンバ-には6人入る(男性2人、女性4人)。よってテレビはなし。昨日反省しているにもかかわらず、今日もウトウトとし、熟睡してしまう。しまいには酸素マスクを外すとき、隣の人に起こしてもらう始末。あぁ?。

チャンバ-終了後、山見先生は「体の調子はどうですか?」と聞かれたので、「あんまり変わりません」と答えると、「ちょっとはましになったという言葉が聞きたかったのに」とショックを受けておられた。「来週も入ってもらわないといけないですが、会社大丈夫ですか?」と聞かれたので、「はい」とまたしても会社の了解を得ずに答える。「酸素中毒の危険性が高まるので、来週は月、水、金か、調子によっては月、木で5時間入ってもらいます。もしかしたら再来週もかも」と言われる。
「最初は劇的に効果があるけど、ある時期から治癒はゆっくりになるから」と言われた。会社の方は予定通り(?)休みをもらう。

医療費は、自己負担12,190円(総医療費60,970円)。昨日の分と一緒に支払う。(しかし、同じ治療なのにこの値段の違いは何なんやろ?)

○ダイビングプロファイル

ダイコン持って入るの忘れた。

高圧チャンバー6回目(2002年12月9日)

今日の治療は5時間。今日は5人(男性2人、女性3人)チャンバーに入る。いつもどおり、爆睡をかましてしまう。今日は人数が少なかったのでテレビが見ることができたものの、またフジテレビ。相変わらず面白くもないワイドショーと「笑っていいとも」を見せられるものの、誰も見ちゃいない。

今週に入りだいぶ体が楽になったように感じられる。ただ、膝・肘・腰・
指の関節が多少痛いが、古傷の影響なのか減圧症の影響なのかわからん。雪降ってたからな?。

今日で発症から1週間がたったので、緊急から非緊急の扱いとなるものの、治療内容は変わらず。治療費は先週と比べて全然ちがう。

今日の医療費は、自己負担590円(総医療費2,970円)。ほんま先週とは全然違うなぁ。

高圧チャンバー7回目(2002年12月11日)

なんかだんだんマシになってきてるような気がする。ただ、痛みは引いたものの、足の力が抜ける時がある。相変わらず今日も山見先生に具合を聞かれた後、高圧チャンバーに入る。左右の腕もルレットで転がされた時、前に比べると感覚の差がなくなってきたように感じる。

今日の治療も5時間、4人(男性1人、女性3人)。今日のテレビはNHK。和歌山カレー砒素中毒裁判を中心に番組が流れていた。
5時間もあっという間に過ぎ(爆睡したから?)、治療終了後外川先生のチェックが入る。

「私も城ヶ埼店にたまに遊びに行くよ」というような雑談をしながら、いつものように手足を押したり引いたりして力の入り具合をチェック。「そろそろ終了かな」というありがたいお言葉を得ることができた。ラッキー。
「まだ右足に力が入らないんですよ」と言ったら、「でも始めは押したら抵抗することができなかったから、だいぶよくなっているよ。」とおっしゃった。「だいぶ重症だったから金曜日も来てください」といわれ治療終了。

今日の医療費は、自己負担590円(総医療費2,970円)

高圧チャンバー8回目(2002年12月13日)

今日で高圧チャンバーでの治療は終了。治療を始めて2週間。長かった。(ちなみに会社に行ったのはそのうち2日のみ)

今日の治療は5時間。チャンバーに入る前、東京医科歯科大学高圧治療部のドン眞野先生と初めて話す。ちなみに内容はたわいもない一般的なこと。

山見先生が、「調子はどうですか?」と聞かれたので、「あんまり変わらないですね」と言われ、「う~ん、治療の効果が出てこないので今日で終了します。後は自然治癒に任せましょう」と言われ、治療開始。

人数は8人(男性6人、女性2人)。珍しく作業ダイバーが多かった。

チャンバー終了後、山見先生と面談。今後について相談する。話の内容をまとめてみると、
-ダイビング再開は6ヵ月後。ダイビングを始める前に、もう一度神経系をチェックするので電話をかけて欲しい。
-運動は1ヶ月しない方がいい。膝の力が抜けるのは筋力が低下しているからだが、今運動をすると再度痛みが出る危険性がある。
-痛みが出てきたら、また連絡して欲しい

ということだ。

「後遺症はちょっと残っているけど、はじめの症状の悪さを考えるとよく回復した方だよ」と言われ、ちょっと安心。まだ感覚が鈍いとか指が動きにくいという後遺症はあるものの、ようやく普段どおりの生活に戻れる。

酒が私を呼んでいる。

今日の医療費は、自己負担590円(総医療費2,970円)

潜水医学入門―安全に潜るために

  • 著者/訳者:池田 知純
  • 出版社:大修館書店( 1995-08 )
  • 単行本:287 ページ
  • ISBN-10 : 4469263125
  • ISBN-13 : 9784469263121
  • 定価:¥ 3,360

事故を起こさないための潜水医学

  • 著者/訳者:大岩 弘典
  • 出版社:水中造形センター( 2007-04 )
  • 単行本:255 ページ
  • ISBN-10 : 486221004X
  • ISBN-13 : 9784862210043
  • 定価:¥ 3,990


減圧症とは

減圧症とは
減圧症とは、高圧力下で細胞に溶けた不活性ガス(窒素)が減圧とともに過飽和化となり気泡化し、その気泡が体に害を及ぼす(あってるかな?)症状です。まあ、炭酸飲料のジュースをふって、フタをあけると泡がでてくるのと原理は一緒です。

どの資料を見ても気泡がどのようにして体に害を及ぼすか明確な説明がないのでいろいろ調べてみると、気泡による動脈の閉塞機転,気泡が集積することによる血流の鬱滞,気泡による組織の圧排あるいは破壊,気泡の刺激による各種伝達物質の放出など様々な説があるらしい。
減圧症に関しては減圧症の発症が気泡あるいは過飽和が関与していることは間違いないものの、その実態はまだ解明されていないと言うことだ。

減圧症と動脈空気塞栓症を合わせて減圧障害(Decompression Illness, DCI)とも言います。

減圧症の種類
減圧症には症状によって5種類に分けられます。

  • 0型:皮膚症状
  • Ⅰ型:関節痛・筋肉痛
  • Ⅱ型:中枢神経症状(脊髄・神経麻痺)・呼吸器循環器症状
  • Ⅲ型:内耳損傷
  • Ⅳ型:骨損傷

ちなみに私はⅡ型。東京医科歯科大学の資料によるとレジャーダイバーの場合Ⅰ型とⅡ型の割合は2:8で圧倒的に2型が多いらしい。またⅡ型の40%の患者がⅠ型の症状もともなっているという事だ。原因も大半が急浮上らしい。気をつけないと。

症候

  • 普通見られる症候: 関節・関節付近の痛み・不快感 – むずむずした感じ – 脱力感 – 倦怠感 – 無気力 – しびれ感 – 胴・胴体・背中の痛み
  • 注意深く経過観察が必要な症候: 皮膚に斑点ができる – かゆみ – はれ
  • 重大な症候: 頭痛 – 意識不明 – まひ – めまい – 大便・小便のコントロール不能 – 排尿困難 – 平衡感覚喪失 – 運動失調 – 視覚障害 – 錯乱 – 痙攣 – 胃痙攣 – 聞こえない – 耳鳴り – せき – 息切れ – 下痢・血便 – 吐血 – 死亡

減圧症の自己チェック
山見先生の話によると、裁縫で使うルレットと携帯用即冷パック(ヒアロンなど)を利用すると簡単に減圧症をチェックできるようだ。

  1. ルレットとヒアロンを用意する
  2. ルレットで手や足をなるだけ胴体に近いところから触る – 判断:触った感覚が鈍かったり、左右差があれば異常
  3. ヒアロンを手と足にあてる – 判断:あまり冷たくないと感じる部位があれば異常。冷たさを遅れて感じるようであれば異常

高所移動について
izu_mapDAN JAPANによると、伊豆半島から東京方面で高所移動となる帰宅ルートは以下のとおり

  1. 東名 御殿場付近 標高400m以上
  2. 箱根から乙女峠 標高1000m以上
  3. 国道1号線 箱根 標高800m以上
  4. 西伊豆スカイライン 標高800m以上
  5. 国道136号線 船原峠 標高400m以上
  6. 国道414号線 天城峠 標高800m以上

西伊豆から東京へは電車で帰る以外はどこを通っても高所移動になりそうだ。注意が必要。

(西伊豆から帰るとき最も安全とされるルートは大瀬崎方面から三島まで行き新幹線で帰るルート)

(図はカシミール3Dにて作成。[赤] 標高800m以上、[濃い緑] 標高400m以上)

山見先生の論文によると、

  • 潜水終了後2-5時間のうちに標高400m以上の高所を移動すると、減圧症にかかるリスクは高くなる。
  • 高所移動後に減圧症が発症したダイバーについて、発症時間を見ると、最高の標高を通過した後、平均約5.5時間してから発症している。すなわち、高所移動中又は直後に発症するとは限らない。
  • 高所移動後に減圧症が発症した症例について、アメリカ海軍の標準空気減圧表の反復テーブル記号を調べると、潜水終了時点の記号が、「A」から「F」のダイバーは一人もいない(26人中0人)。このことから、潜水後に高所を移動するダイバーは、潜水終了時点の反復グループ記号が「F」より若い記号になるような潜水計画を立てることが望ましいと考える。
  • 高所移動後に発症した減圧症と、高所移動せずに発症した減圧症を比較すると、高所移動側のほうに脊髄障害が多く見られる。

治療
現在のところ高圧チャンバーに入り、気泡化した窒素を再度血液中に溶かし、純酸素を吸いながら時間をかけて窒素を排出すること以外ないということだ。

窒素を排出し終えた後も、細胞組織が損傷しているので、それが治癒するまでしばらくはダイビングはできない。

潜水医学入門―安全に潜るために

  • 著者/訳者:池田 知純
  • 出版社:大修館書店( 1995-08 )
  • 単行本:287 ページ
  • ISBN-10 : 4469263125
  • ISBN-13 : 9784469263121
  • 定価:¥ 3,360

事故を起こさないための潜水医学

  • 著者/訳者:大岩 弘典
  • 出版社:水中造形センター( 2007-04 )
  • 単行本:255 ページ
  • ISBN-10 : 486221004X
  • ISBN-13 : 9784862210043
  • 定価:¥ 3,990


減圧症について

減圧症については必ず医師と相談するようにしてください。このホームページの情報は間違っているかもしれません。掲載している情報を信じて重大な事故になっても当方は責任は持ちません。信じる信じないの判断は自己責任でお願いします。まあ、このホームページの情報だけを信じて行動するバカはいないと思いますが・・・


潜水医学入門―安全に潜るために

  • 著者/訳者:池田 知純
  • 出版社:大修館書店( 1995-08 )
  • 単行本:287 ページ
  • ISBN-10 : 4469263125
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事故を起こさないための潜水医学

  • 著者/訳者:大岩 弘典
  • 出版社:水中造形センター( 2007-04 )
  • 単行本:255 ページ
  • ISBN-10 : 486221004X
  • ISBN-13 : 9784862210043
  • 定価:¥ 3,990

復活!!かな?

ようやく海に潜れるようになりました。

前回の検査から2ヶ月経ったので、8月8日に東京医科歯科大学に再度検査に行ってきた。担当医の山見先生にいつものようにルレットを体中コロコロと転がされた。驚いたことに感覚は前回と比べると段違いに良くなっていた。前回は左右の感覚の差がはっきりわかったのに、今回は
「なんか違うのかなぁ。どうやろなぁ」
というぐらい差があまり感じられなかった。

といってもやはり所々左右の感覚に違いのある部分もあり完治というわけではない。先生は
「この部分はずっと残るかもしれませんね」
とおっしゃったが、症状が固定したと思われるので、ダイビングに復帰しても良いとのこと。

ただ、
1.減圧停止を長く取ること
2.浮上速度に注意すること
3.具合が悪くなったら直ぐ酸素を吸うこと
4.できればナイトロックスで潜る方がよい
5.異変があれば直ぐ連絡して欲しい。
と注意を受けた。また先生曰は、「出来たら日本で潜って欲しいなあ。海外だと連絡つかないから」と笑っておっしゃっていた。

まあ、とにかく海に再び潜れるようになったので、今後は非常に注意して潜りたいと思う。

二度とこんな目にあいたくねえ :-x

復活ならず

本日東京医科歯科大学へ行ってきた。減圧症治療が終わって5ヶ月ちょっとを過ぎ、「そろそろダイビングに復帰できるかな?」ということで診断書をもらいに行ったのである。

本日は山見先生に診て頂いたのであるが、診察はいつもと同じくルレットでコロコロとからだを転がすヤツ。転がされた瞬間から 「あっ左右の感覚が違う :-o やべぇ 」と思ってしまい、一瞬「同じ感覚ですって言ったほうがいいかな。」と思ってしまった。 (x x) まあココで嘘をついてもしゃあないことなんで正直に答えましたが・・・

で結論として「1・2ヶ月様子を見たほうがいいですね」ということだ。ショック :cry: そろそろゴールかなと思っていたところ実はあと1周走りなさいって言われたような感じ。

まあそんなことより、明日の患者の予定を覗き見したらなんと某プロ野球の外国人選手(怪我人)が予約していた。現在プロスポーツ界では怪我の治療のために高気圧治療を利用することがはやっており、ワールドカップ前のベッカム(イングランド)も利用していたらしい。理論的には減圧症の治療と同じで、高気圧下で酸素を吸うことによって細胞の治癒力がUPするので、短期間で復帰しやすいようだ。

街中でも癒しの空間として簡易チャンバー(チャンバーもどき?)も置かれるようになってきた。まあきちんとした病院でチャンバーに入るのであれば問題ないが、私的には街中のヤツは入りたくないなあ。酸素とか圧力の管理大丈夫かぁ :-?